[1月2週]八甲田エリアで利用者への「八甲田ルール」

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[1/8~14の遭難関係ニュースから]
1月第2週の山岳遭難まとめと、関連ニュースです。

●八甲田エリアでは、今シーズンから「八甲田ルール」を決めて、スキーヤー、雪山登山者などのエリア利用者に守ってもらうことになりました。
内容は、4項目が柱になっています。
①スキー場が安全管理を行う区域を明確にしました。=管理区域
②それ以外の区域では、スキー場は安全管理を行いません。=管理区域外
③管理区域外へ入山しようとする人は、入山・登山届を提出しなくてはなりません。
④管理区域外で遭難し救助を求めた場合、依頼者は捜索・救助費用を支払わなくてはなりません。

●なお、管理区域はスキー場内(ダイレクトコース、フォレストコース)をさします。また、スキー場内でも閉鎖中のコースへの進入や、営業時間外に捜索・救助活動を行った場合には、捜索・救助費用が発生するそうです。

●雪山登山やバックカントリー(山岳スキー、山岳スノーボード、スノーシューハイクなど)をする人が、マスコミなどの影響で急に増えてきたため、従来はあたりまえだったことを知らない(あるいは忘れた)まま、雪山フィールドでの行為に入ってしまう人がめだつようになりました。「八甲田ルール」は、雪山で危険をともなう遊びに取り組もうという人には、あたりまえなことを文章化したものです。

1/10(木)北海道・トマムスキー場、室蘭工大中国人研究生(男性30)がコース外遭難
1/10(木)奥多摩・向山で男性(76)の遺体発見。山菜採りのため入山し病死したもの
1/10(木)四阿山で男性(72)が道に迷い、県警ヘリで救助
1/12(土)甲斐駒ヶ岳の鞍掛沢で男性(51)がアイスクライミング中に15m滑落し大腿骨骨折
1/13(日)裏岩手連峰の大松倉山東方で男性(26)と小中学生4人のグループ、後をついて歩いていた別の男性(47)がルートを迷い遭難、全員ヘリで救助
1/13(日)志賀高原熊ノ湯スキー場、仲間とはぐれた男性(25)がコース外遭難
1/13(日)尾鈴山(宮崎県都農町)で40代男性が行方不明。翌日ヘリが出動し発見救助