[1月3週]バックカントリー遭難始まる

Pocket

[1/15~21の遭難関係ニュースから]
1月第3週の山岳遭難まとめと、関連ニュースです。

●「バックカントリー遭難」(コース外遭難を含む)が増えてきました。管理されたスキーゲレンデの外に出て、自然の野山(バックカントリー)で、スキー、スノーボードで行動しているときに起こる遭難が「バックカントリー遭難」です。
(スノーシューハイクもバックカントリーの一部ですが、あまりにも雪山登山に近い行為ですので、ここでは雪山登山のほうに含めて考えることにします)

●バックカントリーのうち、「登る」「歩く」部分がほとんどないケースがあります。スキーゲレンデのリフト終点からスキーコース以外の山野に出て深雪滑走を楽しむものです。バックカントリーや雪山登山の知識・技術のないスキーヤーが行っているケースも多いです。このような行為は「コース外滑走」、遭難するものを「コース外遭難」と呼んでいます。

●バックカントリー遭難、コース外遭難は、近年、大変多発しています。外国人の遭難も多い点が大きな特徴です。これからが多発のシーズンとなります。

1/18(金)妙高市内のスキー場、50代男性がコース外滑走中に迷い遭難[注1]
1/19(土)大雪山旭岳ロープウェイ、60代男性が滑走中に現在地不明となり救助要請
1/19(土)十勝連峰三峰山で香港から訪れた男性2人(57・45)が装備不良のため遭難
1/20(日)斑尾山でバックカントリーツアーの外国人男性(30代)が立木に衝突し左脚骨折
1/21(月)北海道富良野スキー場、外国人男性2組7人がコース外に出て迷い救助要請

[注1]スキー場からの希望により、遭難発生場所は公開されませんでした。
[注2]この週の事例は5件ともバックカントリー遭難でした。妙高市内スキー場、大雪山旭岳ロープウェイ、富良野スキー場の3件はコース外遭難と考えられます。