[2月2週]2月9~11日の連休に遭難が同時多発

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[2/5~2/11の遭難関係ニュースから]
2月第2週の山岳遭難まとめと、関連ニュースです。

●2月9~11日の3連休で多くの遭難事故がありました。なかでも中央アルプスで同時多発しました。積雪は少なかったものの、雪面が硬く氷化していたためではないかと報道されています。

●中央アルプスの宝剣岳、乗越浄土は、急峻なリッジや急斜面です。確実なピッケル・アイゼンワークが必要な所です。雪上登攀のギアは使用法を練習しておく必要がありますし、鋭利にしておくなど、ギアのコンディションにも注意していなくてはなりません。

●アイスクライミングの事故が2件ありました。アイスクライミングは、いっそう登攀技術面やギアへの配慮が重要なことは言うまでもありません。

●仙涯嶺で事故死された女性はトレイルランニングの第一人者でした。追悼のコメントが見られました。
「西田由香里さんの訃報に際して」
【追悼】強く、優しく、美しい山岳アスリート西田由香里

●2013年12月に起きた静岡市消防ヘリ二重事故で、死亡した男性遺族と市が、和解の方向で協議を進めていることが報じられました。(2/6 中日新聞)

2/6(水)北アルプス西穂高岳で男性(59)が登山道から500m滑落、2/7小鍋谷で遺体発見
2/9(土)岩手山近くの姥倉山でスキー滑走中の女性(36)が立木に衝突し左脚骨折
2/9(土)中央アルプス宝剣岳で男性(47)が滑落、2/10救助後に死亡確認
2/10(日)西上州・荒船山でアイスクライミングの男性(39)のロープが外れ15m滑落、腰の骨を折る
2/10(日)富士山山梨県側で6人グループから遅れた男性2人(75・66)が下山せず一時行方不明。翌日須走口五合目で救助
2/10(日)中央アルプス宝剣岳で女性(59)が滑落死亡
2/10(日)中央アルプス千畳敷の乗越浄土で男性(43)が50m滑落、右脚骨折のもよう
2/10(日)中央アルプス仙涯嶺で女性(44)が足を踏み外し岩場に滑落、2時間後に死亡
2/10(日)北アルプス焼岳で男性(28)が体調不良により行動不能。県警ヘリが救助
2/11(月)八ヶ岳・柳川南沢でアイスクライミングの男性(30)が負傷、遭対協が救助