雪山の初級ルートで遭難事故多発

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[2/19~2/25の遭難関係ニュースから]
2月第4週の山岳遭難まとめと、関連ニュースです。

●厳冬期の寒気が去って、2月とはいえ春の気象条件に恵まれました。多くの雪山登山者が入山するのに対応して遭難事故も多発しています。くり返し遭難事故が発生しているのは、赤岳を中心とした八ヶ岳、中央アルプス千畳敷~木曽駒ヶ岳、北アルプス八方尾根~唐松岳、北アルプス南端の乗鞍岳です。これらは比較的危険の少ない雪山初級ルートがあるところです。

●2月22日の事故は長野県警から救助現場を示す写真が公表されました。それを見ると、遭難者は滑落地点と思われる稜線から長い距離(写真から推定して200m以上)を流されていることがわかります。斜面の傾斜はそれほど急でなく、アイスバーンの雪上を滑り台のように流される状況だったのではないかと推測されます。

●バックカントリーの遭難発生は、この週には把握できませんでした。2月18日NHK新潟の報道によると、新潟県内で2019年に入ってからの冬山遭難は11人、そのうちバックカントリーが10人です。1月25日には雪崩によりフランス人男性が死亡しました。2018年1年間のバックカントリー遭難は18人(2人死亡)でしたから、新潟県では今年、高水準のペースでバックカントリー遭難が発生しているといえます。

2/19(火)北アルプス乗鞍岳位ヶ原で、男性(47)が下山中にアイゼンを引っかけて滑落負傷
2/22(金)中央アルプス中岳で男性(41)が下山中に滑落負傷
2/23(土)鶏岳(栃木県塩谷町)で男性(75)が下山せず行方不明となり、意識不明の重体で発見
2/23(土)八ヶ岳・南沢登山道を登山中の男性(48)が体調不良となりヘリで救助
2/23(土)八ヶ岳・南沢小滝で男性(75)がアイスクライミング中に滑落負傷
2/24(日)宮城県蔵王町のスキー場で男性(26)が駐車場から300mがけ下に転落死亡
2/24(日)龍ノ山(福島県喜多方市)を14人グループで登山中の女性(67)が転落負傷
2/24(日)富士山山梨県側七合目で単独登山の男性(34)が滑落死亡、2/25遺体発見
2/24(日)北アルプス唐松岳で男性(52)が下山中に滑落負傷
2/24(日)北アルプス西穂高岳で単独登山の男性(59)が滑落死亡
2/24(日)北アルプス乗鞍岳を単独で下山中の男性(54)が滑落負傷
2/25(月)中央アルプス千畳敷で男性(45)が転倒負傷
2/25(月)北アルプス唐松岳八方尾根で男性(43)が滑落し行動不能
2/25(月)北アルプス乗鞍岳で男性(34)が滑落負傷