[3/19~25の遭難関係ニュースから]
3月第4週の山岳遭難まとめと、関連ニュースです。
●遭難が多発しました。この1週間で少なくとも15件(遭難者数18人)の遭難が発生しています。21~24日の飛び石連休は、21日に低気圧が通過後寒気が南下して、22~24日はあまり天候が回復しませんでした。極端な悪天候とは予想されなかったために計画通り登山を決行した人も多く、悪天候下で滑落や道迷いなどの遭難事故が起こったものと思われます。
●黒斑山(19日)、武尊山(23日)、乗鞍岳(23日)、八方尾根(23日)などは初級雪山ルートですが、悪天候の条件下では、初級者には困難かつ危険なルートになってしまいます。
●谷川連峰(23日)、涸沢岳(24日)、鹿島槍ヶ岳(24日)、利尻山(25日)のような中~上級ルートでは、中級以上と思われる人の遭難が発生し、死亡事故も起こっています。
3/19(火)浅間山系黒斑山付近で男性(39)が道迷い遭難 *詳細不明
3/20(水)ネパール・アンナプルナエリアのマルディ・ヒマールをガイドグループでトレッキングしていた日本人男性(65)が、悪天候下で足を滑らせ約700m滑落死亡
3/22(金)奥武蔵・聖人岩でフリークライミング中の男性(73)が約11m転落死亡
3/23(土)谷川岳から平標山へ縦走していたと見られる男性(57)が遭難、3/25仙ノ倉山で遺体発見
3/23(土)川場スキー場から武尊山へ入山した夫婦(45・34)が下山せず行方不明となり、3/24スキー場トップから約500mの場所で発見救助。下山中に吹雪のため道に迷ったもの
3/23(土)八ヶ岳・西天狗岳から下山中の男性(36)が滑落負傷。県警ヘリが救助
3/23(土)南アルプス北岳山頂付近で3人パーティの女性(64)と単独登山の女性(32)がそれぞれ滑落し骨折など重傷。県警ヘリが救助
3/23(土)乗鞍岳で男性(29)が滑落負傷 *詳細不明
3/23(土)北アルプス八方尾根の丸山ケルン付近(標高2500m)で男女3人がそれぞれ滑落。女性(35)と男性(30)は軽傷を負い当日救助。男性(50)は200m滑落後斜面に雪穴を掘ってビバーク。3/25県警ヘリが救助
3/24(日)霧訪山(辰野町・塩尻市)を下山中の女性(69)が転倒し負傷 *詳細不明
3/24(日)北アルプス涸沢岳を2人で登山中の男性(58)が標高2700m付近から650m下の沢に滑落死亡
3/24(日)北アルプス鹿島槍ヶ岳で男性2人が滑落後バラバラになって遭難。3/25所属山岳会が警察に通報。その後男性(44)は連絡がとれ3/27救助、男性(47)は富山側に倒れ救助できないまま
3/25(月)利尻山山頂付近で男性2人が靴を紛失するなどで遭難。3/26男性(24)を道警救助隊が救助。靴を紛失した男性(25)は支援に向かった仲間の男性2人が発見し、3/27道警ヘリが救助