川場スキー場の「ココヘリ」義務化について

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[3/26~4/1の遭難関係ニュースから]
4月第1週の山岳遭難まとめと、関連ニュースです。

遭難の少ない週になりました。新たに発生した山岳遭難は、3/31ロッテアライリゾートの行方不明事例だけです。この事例はスキーヤーによるもので、雪山登山やバックカントリーのものではありません。

≪川場スキー場の「ココヘリ」義務化について≫
●「ココヘリ」は、高精度な発信機(最長16kmとのことです)を登山者などが携帯して、その電波により位置を特定し、警察や消防に連絡するという位置通知システムです。
登山者やスキー場から受信装置設置者(提携航空会社など)に捜索依頼があると、受信装置を設置した捜索ヘリが出動し、依頼者の位置を特定して警察や消防に連絡します。また、群馬県警ヘリも専用受信機を導入していて、独自に位置特定することも可能なようです。
このように、「ココヘリ」を利用すると迅速な捜索・救助が可能になります。

●川場スキー場のリフトを利用して登り、スキー場トップから上州武尊山へ登る登山者などに対して、4月1日から「ココヘリ」発信機の携帯が義務付けられました。「ココヘリ」は自分で契約することもできますし、スキー場でレンタル(¥1000)することもできます。
これまでは、条例などで登山届提出を義務付けることが、いくつかの県で行われてきました。それにも賛否両論があります。
しかし、「ココヘリ」義務化ということは、登山届よりもはるかに大幅な登山規制といえます。規制が大きければ大きいほど、登山は個人の自由意思でできるものではなくなります。
「ここまでやるの・・・?」
「ここまで強制的なことをしないと、登山者は遭難を防げないの・・・?」
というのが、私の率直な感想でした。

●同じようなタイプの雪山ルートは、今後「ココヘリ」義務化の流れが起こってくるかもしれません。丸沼高原スキー場から日光白根山、天神平スキー場から谷川岳、中央アルプスロープウェイから木曽駒ヶ岳、五竜遠見スキー場から遠見尾根方面、八方尾根スキー場から唐松岳、栂池高原スキー場から白馬乗鞍岳・白馬岳、おもに初級者対象の多くの雪山ルートが該当します。
雪山ルートはこれから、入山規制がかかったスキー場経由のルートと、従来どおり自由に入山できるルートとに二分されていくかもしれません。

3/26(火)利尻山で遭難していた2人のうち、男性(24)が救助される
3/27(水)利尻山のもう1人の遭難男性(25)も救助される
3/27(水)鹿島槍ヶ岳で遭難していた2人のうち、男性(44)が3日ぶりに救助される。もう1人の男性(47)は4/5現在未救助
3/27(水)西丹沢で3/19以来行方不明になっていた男性(37)が9日ぶりに発見救助される。大石山から下山時に滑落して重傷を負ったうえ、道に迷っていた
3/31(日)ロッテアライリゾート(スキー場)で女性スキーヤー(56)が行方不明、4/1から捜索中

● 3/28(木)近畿大学と丸仁が、遭難時にドローンからの探索を容易にする再起反射材を使用したウェア「ライトセーバ」を企画開発。4月から楽天ショップで販売(1万8000円)

● 4/1(月)上州武尊山麓の川場スキー場で、バックカントリーへの入山者に対して新ルール開始。(1)「ココヘリ」発信機を携帯する(2)同スキー場専用の登山届を提出する