柿生の里から早野・王禅寺へ

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(歩いた日=2019年5月18日)
柿生の里散歩道として親しまれているコースを歩きます。コース中にひんぱんに案内板が設置されていますが、コースは複雑で、注意していないと迷ってしまうかもしれません。ここでは詳細にガイドしましたので参考にしてください。

柿生駅南口から50mほど歩いて駅前通りに出て右折し、川崎信用金庫の交差点を左折します。広い車道はバス通りで、5分ほど歩くと左側に稲荷神社、反対側のすぐ先に右側に上がる階段があります。「柿生トンネル跡」の表示があります。

(1)「おっ越山ふれあいの森」の散歩道
(2)おっ越山の南出口付近、右側斜面に竹林があります

階段を上がると、柿生中裏手の小さな山に入ります。ここから始まる緑地の道は「おっ越山ふれあいの森」の名前があります。しばらくの間、意外に深い森のなかのウォーキングを楽しめます。途中、右に浄慶寺、左に麻生台団地への道が分かれます。右側に竹林のある道に入ると、間もなく住宅地に抜け出ます。

道なりに下って行き、左にカーブして大きい車道に出ます。左側一帯は麻生台団地です。右折して車道を団地の外れまで来ると、車道が下りになる手前に案内板があり、月読神社への道標になっています。

月読神社への道に入り、すぐ左に広い道が分かれますが、直進する細い道に入ります。こちらのほうが高台の縁を歩くので展望がいいです。南端に来ると、これから向かう早野方面の緑地が一望できます。早野が大きい緑地であることがわかります。西側の丹沢方面は、建物がじゃまになって見えにくく残念です。

(3)月読神社、本殿裏にある古い常緑樹
(4)月読神社、東口の鳥居

車道の突き当たりで左折すると、すぐ月読神社(西口)です。左折せずに踏み跡を直進しても境内に入ることができます。月読神社は3方向に入口がありますが、西口から入って東口に抜けます。東側の裏のほうに一番立派な常緑樹が数本あります。

東口からまっすぐに下りて、車道を横切って直進すると、オレンジ色の擬宝珠のついた不動橋を渡ります。川は真福寺川ですが、水量が少なく汚いです。少し進むと左側に上麻生花島公園があり、入口にコース案内板が立っています。ここから車道をショートカットして右の歩道に入り、車道に出る手前にまた案内板があります。右の細い道に入ると、東柿生小学校の交差点に出ます。ここには古い石の道標が保存されています。

交差点から山の方向(北東)をめざし、暗渠の上に作られた道に入ります。周辺は畑作地になります。行き詰まりは左側に駐車場があり、直進すると池のフェンスに突き当たって、右側に籠口ノ池公園があります。

(5)籠口ノ池公園、コナラの木が多い斜面中腹の歩道

公園に入って左へ行き、あずま屋から池の縁の歩道を歩き、途中からコナラの多い中腹の道を歩いて戻ります。南方向へ坂道を登ると、遊具のある広場から公園の南口に出ます。車道を右にたどり、車道が左にカーブする所から右の道に入り、ゆるく登って公園の南端まで来ます。先ほどの遊具の広場の裏手に続く歩道から、竹林の中を通ってここへ来ることもできます。

公園南端の竹林から左折し、2階建ての低層マンションの前で右折します。稲荷社へ続いている竹林の右端に沿って下って行きます。前方に眺めが開け、寺家ふるさと村やこどもの国方面の緑の丘が見えています。

(6)稲荷森稲荷社、竹林山の稜線上にあります

1車線の細い車道に下りたら左に行きます。前方に高いケヤキの木が見え、その手前に稲荷森稲荷社の参道分岐があります。稲荷社へは先ほどの竹林山の稜線まで登り、片道5~6分かかります。小さいですがきれいな神社です。

ケヤキの大木があるお屋敷を左にすぎて下って行くと、コースの案内板とカーブミラーがあります。T字路を左折し、お屋敷の広い敷地の縁を歩いて行きます。左側に小さい神社(神明社)をすぎます。突き当たって道なりに右折して、左折するとバス道路に出ます。正面は緑の山が見え、手前に畑作地があります。右折して早野に向かいます。これからしばらくは畑作地の多い所です。

(7)通行量の多い石橋交差点にある供養塔
(8)早野川沿いの低地には小さな農園が多い

早野方向に150mほど行くと石橋交差点で、石橋供養塔の遺跡があります。さらに100mほど進み、左へ曲がるバス路線と分かれて右の歩道に入ります。細い流れの早野川に沿った一帯はさまざまな作物の農地が広がっています。

(9)子ノ神社、古いものらしく狛犬も独特

途中にある子ノ神社は、古く由緒ある神社のようです。狛犬は子犬を従えた見たことのない形式のものでした。

川沿いを下流に歩いて、川崎市踊場ポンプ場が右側に見えたら左折します。碁盤状の車道を2つ通過し、3つ目でバス通りに出るので右折して、1つ右隣りの交差点を左折します。ここには「早野聖地公園入口」の看板があります。

(10)早野の里山、ジャガイモ、柿の木、雑木林、竹林
(11)早野の小麦畑
(12)きれいに整理された早野の竹林

この付近から早野の里山風景が見られます。左への2つ目の分岐を左折し、突き当たったら右折、すぐ突き当たったら左折します。その先に五郎池があります。
ここまでの径路は複雑ですが、里山風景のよい所を選んで歩いたためです。別の径路でも五郎池に到達できれば問題ありません。

(13)里山景観が意図的に保存されています
(14)上池最上部の森、80.8m三角点の近く

五郎池から上池にかけては、谷戸地形の奥に自然林が維持されています。山奥まで入った林道を歩き、最後は完全な山道になって虹ヶ丘へ抜けます。狭い範囲かもしれませんが、川崎市内に残された多摩丘陵の昔の自然をかいま見ることができます。

(15)早野・虹ヶ丘分岐を示す古い道標

出た所は車道の角で、左側に駐車地が見えます。右折する車道ではなく、正面から右斜め方向への車道に入ります。突き当たったら道なりに右折、車道に出たら左折します。350mほどでT字路に出て左折、もう1度T字路に出て左折すると、琴平神社の下に着きます。交差点のすぐ手前です。
琴平神社は真新しく立派な建物の神社です。正面は急な階段の表参道、右横にゆるやかに登る車道があり、こちらからも神社へ行けます。
この道に入り、神社をすぎて登り切った付近に王禅寺ふるさと公園の南口があります。園内に入ってすぐ左側にトイレ、右側は遊具がある子どもの遊び場です。ここをすぎて車道をさらに登り、もう1つ上側の公園入口に行きます。車道から左に入る道が2つあって、右は王禅寺に通じています。山の稜線に登る左の道に入ります。

(16)王禅寺ふるさと公園の雑木林ゾーン
(17)王禅寺の表参道(虹ヶ丘からの山道)
(18)星宿山王禅寺の旧本堂

王禅寺ふるさと公園は北半分に多目的広場と池や流れがあって、広場の周囲と公園南側に雑木林が保存されている自然公園です。南側の雑木林を歩き、一度公園の外(東側)に出て、西口から王禅寺へお参りします。
戻って広場の北側の雑木林に入り、歩道をたどって駐車場のある裏門坂出口に出ます。「裏門坂」バス停から、小田急線柿生、新百合ヶ丘、東急線あざみ野、多摩プラーザの各駅へのバスがあります。
人工温泉「湯けむりの里」へ行く場合は、王禅寺の南参道を虹ヶ丘へ下ると近道になります。王禅寺から徒歩約20分です。

[アクセス] 帰り:裏門坂(東急バス15分)柿生駅前(柿生駅南口)、または、裏門坂(東急・小田急バス15分)あざみ野駅
※「柿生駅前」バス停は駅から離れており、柿生駅南口から徒歩約3分
[参考時間] 柿生駅南口(15分)柿生トンネル跡(5分)おっ越山(20分)麻生台団地(15分)月読神社(30分)籠口ノ池(35分)子ノ神社(20分)五郎池(20分)虹ヶ丘の車道(15分)琴平神社(15分)王禅寺公園南口(20分)王禅寺(20分)駐車場/「裏門坂」バス停 計3時間50分
[追加情報]
・コースが長めです。「子ノ神社~早野」か「琴平神社~王禅寺」のどちらかをカットすれば短いコースにできます。
・横浜市や東急線方面から行く場合は、あざみ野駅から新百合ヶ丘駅行きバスに乗り「真福寺小学校」で下車して、徒歩10分で柿生駅へ行くことができます。径路は地図(赤の細破線)参照。
・虹ヶ丘団地近くに人工温泉「すすき野湯けむりの里」があります。入場料が高めですが、あざみ野駅へ無料送迎バスがあります。虹ヶ丘営業所から徒歩約12分です。