[6月第1週]続・山菜採り遭難多発のシーズン

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[5/28~6/3の遭難関係ニュースから]
6月第1週の山岳遭難まとめと、関連ニュースです。

山菜採りの遭難が大変多くなっています。把握できた事例データのうち、山菜採りは5件、登山は6件でした。山菜採り遭難の発生地域は北海道、青森、秋田、新潟、長野などが多く、年齢層は60~80代と高いです。

5/28(火) 秋田県鹿角市の山林でタケノコ採りの女性(77)が行方不明。5/30遺体で発見
5/30(木) 北アルプス針ノ木岳で男性(66)が体調不良により行動不能。県警ヘリが救助
6/1(土) 青森県弘前市の山林で山菜採りの男性(80)が行方不明。6/2高さ15mの崖下で発見、死亡確認
6/1(土) 青森県十和田市の山林でタケノコ採りの男性(66)が行方不明。6/3車から500mの場所で発見、死亡確認
6/1(土) 南アルプス笊ヶ岳で男性(26)が道に迷い山中でビバーク。6/2登山口付近に自力下山
6/1(土) 高烏谷山(長野県伊那市)で男性(72)が「道に迷った」の電話を最後に行方不明
6/1(土) 中央アルプス千畳敷カールへ下山中の女性(59)が雪渓上で滑落負傷。県警ヘリが救助
6/2(日) 頸城駒ヶ岳で男性(72)が下山中に転落、頭を強く打って死亡。県警ヘリが収容
6/2(日) 松本市五常の山林で男性(75)が行方不明。6/3山林の沢で発見、のち死亡確認
6/2(日) 北アルプス白馬大雪渓を下山中の女性(32)が滑落負傷。県警ヘリが救助
6/2(日) 北アルプス白馬鑓ヶ岳から下山中の女性(35)が雪渓で滑落負傷。県警ヘリが救助
6/2(日) 北アルプス常念岳から三股登山口へ下山中の男性(51)が転倒負傷。県警ヘリが救助

[その他のニュース]
5/28(火) 岐阜県、乗鞍岳の登山届提出を義務化
岐阜県は、12月から乗鞍岳で登山届提出を義務化する方針を決め、県議会に関係条例の改正案を提出します。義務化の対象範囲は想定火口域から4km以内で、うち1kmの範囲では、違反者に対して5万円以下の過料が課されます。乗鞍岳では気象庁が3月18日から噴火警戒レベルの運用を始めていました。

5/29(水) 山の突然死を防ぐ登山者検診
松本協立病院(松本市)では、5月から登山者検診を始めているそうです。検査項目は血液検査と心電図、呼吸機能検査、心肺運動負荷検査(CPX)など7項目。医師が検査結果を説明します。具体的な登山目標に対して、検査結果を踏まえて専門的なアドバイスをしてもらうこともできます。料金は基本コースが2万6400円、現在の検診日は水曜午後ですが、夏山シーズン中は金曜午後になります。検診を受けてから土日で登山を楽しむといった利用ができます。

気にかかった遭難事例

(おそらくは天狗岳からの下降時に)台杉の南西尾根に誤って入ってしまったものと推定されます

●京大芦生研究林で遺体発見
5月12日(日)に京都北山・三国岳方面に日帰り予定で出かけ、行方不明になっていた男性(70)が、5月27日、天狗岳(天狗峠)南面カズラ谷で捜索グループにより発見されました。南丹署は通報を受け、28日が悪天候だったため29日に遺体を収容して、DNA鑑定により身元が確認されました。
男性の遭難後、SNS(ヤマレコ)上で捜索情報が交換されていました。当日、三国岳頂上で男性と話した登山者によると、男性はオートバイで入山し、岩屋谷から三国岳に登りました。下山ルートは天狗岳(天狗峠)に行って滝谷方面に下ると言ったそうです。
発見場所から考察すると、天狗峠手前の「台杉」から誤って南西方向の尾根を下ったと推定されます。この尾根は、天狗峠分岐から921mピークへのルートと誤りやすいと言う人もいるようです。また、昨年の水害で北山一帯は土砂崩落や倒木が発生し、荒れているという情報があります。
発見された男性はうつぶせで、沢に顔が浸かった状態で倒れていたそうです。道に迷っている中で滑落したものと推定されます。