鎌倉中央公園から源氏山・大仏

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赤丸の数字は写真の場所を示しています

(歩いた日=2019年6月17日)
鎌倉は観光地ですが、以前から代表的なハイキングコースとしても歩かれてきました。
里山公園として人気のある鎌倉中央公園から、源氏山公園と大仏とを結ぶ、緑豊かなハイキングコースを歩きます。桜の季節、アジサイの季節などは、楽しみが増すでしょう。

湘南モノレール・湘南町屋駅を出ると左に町屋駅前の交差点があります。そこを右へ入り登っていきます(駅前に中央公園案内図があります)。住宅地内のバス道路を歩き、「4番通り」の表示がある交差点を左折すると、中央公園の寺分(てらぶん)口に着きます。

(1)鎌倉中央公園、寺分口から広場方面
(2)あずまやのわきに咲いていたどくだみ

公園はとてもきれいに整備されています。寺分口から道なりに下っていくと、植物園を通って広場の所へ出ます。左右に通っているメイン道路を右へ向かいます。下池、湿性花園と休憩舎、管理棟の前を通って上池の右横を歩くと、右から清水塚口が合流します。
池が終わった所から左手の山のほうに向かいます。右側にトイレを過ぎ、登り切った所にゲートがあります。このゲートは午後5時45分で閉門されてしまいます。

(3)疎林広場

右に小さな作業広場(菌圃)があって、その先で土の道になって疎林広場へ下っていきます(道標あり)。広場を直進すると山を下る道になり、農業体験ゾーンに合流します。こちらのほうは里山環境が維持されているエリアです。耕作地、炭焼き、田んぼ、堰、周辺の山中に雑木林があります。

(4)山崎谷戸、市民が作っている田んぼ

休憩舎の前を右折して広場を通ると、田んぼが広がるきれいな里山風景になります。谷戸の奥の湿地帯へ進むと15分ほどで梶原口へ出られますが、戻って雑木林の森林散策路を歩いてみます。

(5)小段谷戸から梶原口へ上がる雑木林の歩道

田んぼの周囲の歩道を一周して、広場を少し戻り、左側の小さな谷戸から森林散策路へ入ります。こちらは雑木林の雰囲気を楽しめます。田んぼの奥から来るルートと梅林で合流して梶原口へ出ます。

梶原口には標識も何もありません。ただ木の階段を登って出てくるだけです。
公園内から出て右に向かいます。すぐ突き当たって道なりに左、右とカーブします。道の左側に森林を見ながら歩いて行きます。前方にも緑の山が見えています。斜めT字路に突き当たりますので左に行きます。さらにT字路に突き当たって右に行きます。
すぐまたT字路で左に行きます。今度は右側が森林になります。2車線の車道で車通りが激しくなります。しばらくまっすぐに行きます。
車道が左にカーブして下っていく所で、右側の岩に「銭洗弁財天」の道標がかかっています。そちらに(右に)曲がります。車道の左側には小さな手作りの道標があって「北鎌倉駅」と書いてあります。

(6)葛原岡神社から東方に見える山と森。森の中には神社やお寺がある
(7)日野俊基墓、メイン通路そばにあるが立ち寄る人は少ない

しばらくして源氏山公園の一角に出ます。すぐ近くに神社の建物が見え、葛原岡神社の正面に右横から合流します。神社前の休憩所付近から大平山方面の山が見える所があります。また、先ほどの合流点のすぐ近く(南側)に、神社で祀られている日野俊基のお墓があります。

車道をさらに進むと、分岐に「左頼朝像、右大仏」の道標があります。頼朝像(左)のほうへ行きます。右へ行くと大仏へのハイキングコースです(源氏山、銭洗弁財天を通らない)。
車道歩きですが、周囲は常緑広葉樹の立派な森で風格があります。車道がカーブする所に公園の入口がありますので、ここから源氏山を往復します。そのまま車道を行きますと銭洗弁財天のほうです。

(8)源氏山公園、化粧坂から登ってくる道

左に化粧坂(けわいざか)の切通しから登ってくるけわしい道が合流します。すぐ先で草原の上に頼朝像が鎮座していますが、権力を誇るかのように上から見据えた像でいやな感じです。
頼朝像の広場を過ぎるとスダジイの古木が左にあって、少し先の右側に大きなトイレがあります。そのまま左のほうにゆるやかに下っていき、右側に急な階段がありますので、それに入って登ると源氏山の頂上に着きます。

(9)源氏山山頂。訪れる人がとても少ないようです

頂上はだれのものかわからないお墓があって、後ろの木に「源氏山」と書いた小さな札がつけられています。北側だけ山の眺めが少し開けています。あまり人が立ち寄らないようです。下りは、頂上を直進して西側のほうに道が続いていますので、それを下ると先ほどのトイレの建物の前に出ます。

(10)銭洗弁財天

源氏山公園の車道入口まで戻り、左に急な坂を下ると、銭洗弁財天へ入るトンネルがあります。トンネルと鳥居をくぐって境内へ入ります。岩壁を掘り抜いて作られた珍しい神社です。境内は非常に狭く、いろんな所が雑然としていました。
境内の左奥の鳥居をくぐり石段を登って行きます。途中に道標がありますので「佐助神社」のほうへ左折します。

(11)佐助稲荷への道端にあった石段

細い道を通って住宅地に出ますが、そのまま直進して行きます。T字路に突き当たって、右を見ると赤い幟が立っていますので、そちらの佐助神社に行きます。左の電柱に「銭洗弁財天近道」のテープが貼ってありますが、佐助神社を示すものはありません。

(12)佐助稲荷神社の奥社(本社は立替工事中)

佐助神社の奥の院までは長い階段登りになります。奥の院を拝んだら、少し引き返した所に右へ上がっている分岐がありますので、そこから山の上へ登ります。この箇所は滑りやすい岩場を登ったりしますので、滑落の危険があると思い注意して登る必要があります。

(13)大仏へのハイキングコースに合流、ここまで少し迷いやすく要注意

5分ぐらい急登して山道に出ます。左は長谷集落へ下る道(集落から大仏へ行けます)、右へ行くと2分ほどでハイキングコースに合流します。

(14)コース途中で出会った立派な木①
(15)コース途中で出会った立派な木②

佐助神社からの歩道よりも広くて歩きやすく、緑の多い気持ちのよい山道になっています。途中の分岐に「カフェテラス樹(いつき)、この先50m」とありました。ここは左へ行きます。
左に有刺鉄線が張られた所に来ると残りわずかです。この付近から、下のほうに人家が見えるようになってきます。途中短い岩場があって、ロープなどが貼られています。1段下った所に道標が立ち「高徳院450m、長谷駅950m」とあります。
岩場が終わった所で沢沿いの山道に合流します。道標に従い左に行きます。
最後はかなり細い山道を通り抜けて階段のルートに合流します。右が大仏切通し150m、左が高徳院400m、長谷駅900mです。
大仏切通は約10分で往復できますが、あまり切通の形がわからないほどのものでがっかりするかもしれません。
ここから下って車道に合流すると、道標とハイキングコースを示すプレートがあります。大仏(高徳院)入口まで約5分、そこから長谷寺、江ノ電長谷駅までそれぞれ約10分です。

(16)山を降りてから大仏と長谷寺には行きました
(17)長谷寺のあじさいロードと人だかり
(18)長谷寺の境内から由比ヶ浜がきれいに見えます

[アクセス] 行き:大船駅(湘南モノレール4分)湘南町屋駅下車/帰り:長谷駅(江ノ電5分)鎌倉駅
※大船駅から路線バスで「丸山4番通り」「山の上ロータリー」へ、また長谷周辺から路線バスで鎌倉駅へ行くこともできます。
[参考時間] 湘南町屋駅(10分)鎌倉中央公園寺分口(30分)疎林広場(10分)農家風休憩舎(5分)田んぼ<1周10分>(20分)森林散策路経由梶原口(15分)銭洗弁財天分岐(10分)葛原岡神社(20分)源氏山(20分)銭洗弁財天(15分)佐助稲荷神社(5分)ハイキングコース(40分)ハイキングコース入口(15分)長谷駅 計3時間45分
※寺社参拝の時間は除きます。
[追加情報]
・中央公園の駐車場は予約制です。本コースはマイカー利用は向いていません。
・銭洗弁財天と佐助稲荷神社へ下りるのをやめて、源氏山公園(葛原岡神社)から直接ハイキングコースへ向かうのが正規ルートです。こちらのほうが静かなハイキングになります。