[7月1週]悪天候続き、遭難発生は一段落

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[7/2~8の遭難関係ニュースから]
7月第1週の山岳遭難まとめと、関連ニュースです。

ひさびさに遭難の少ない週となりました。週前半は前線が太平洋岸に停滞し、九州では災害をもたらす規模の大雨となりました。後半も不安定な天候が続きましたので、登山に出かけた人は少なかったのではないでしょうか。山菜採りの遭難もようやく少なくなり、把握できたのは長野県での1件のみでした。

7/3(水)三ツ峠八十八大師付近で男性(49)が体調不良で動けなくなり救助要請。消防・大月署などが救助
7/4(木)北アルプス白馬岳で男女(32・32)が道に迷い行動不能。7/5県警ヘリが救助
7/6(土)長野県木島平村の山林で山菜採りの男女3人(70・70・65)が一時行方不明になるが、のち自力下山
7/6(土)富士・宝永山付近を下山中の女性(58)が転倒して左足首骨折。御殿場署・消防救助隊が救助
7/7(日)日高・ピリカヌプリ800m地点で男性(24)が滑落し手首・足を骨折の疑い。道警ヘリと消防が救助
7/7(日)九州傾山を下山中の男性(57)が道に迷い110番通報。2H後に防災ヘリが発見救助
7/8(月)中央アルプス中岳で女性(71)が転倒負傷。7/9駒ヶ根署・遭対協が救助

[その他のニュース]
7/3(水)「和歌山県世界遺産熊野地域協議会」の総会が開催されました。5月に起きた死亡事故を踏まえて、熊野古道を訪れる観光客などに対して、広域で安全対策に取り組むことが事業計画として決定されました。
具体例としては、事故防止のメッセージや注意箇所を記載した啓発物資を作成するとのことです。登山でいえば、ガイドマップ中に危険ポイントを記載するような感じでしょうか。地元関係者の総意としてオフィシャルなものが作られることが期待されます。

現状において、無雪期の一般登山・ハイキングと熊野古道ウォーキングとでは、ほとんど差がなくなってきていると思います。登山の分野でも、全国各エリアでこのような動きが出てくればいいのにと思いました。