瀬上・氷取沢市民の森

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赤番号は写真を撮った場所を示しています

(歩いた日=2019年6月25日)
横浜市の最南部で栄区、磯子区、金沢区が接する地域の森は、横浜市最大の緑地帯になっていて、面積は約700haあります。このうち栄区内には瀬上市民の森、磯子区内は氷取沢市民の森、金沢区内は釜利谷市民の森、金沢市民の森があります。さらに最南端に横浜自然観察の森(栄区)があって鎌倉市境に接しています。
瀬上市民の森と氷取沢市民の森を結んで歩きます。3時間程度のちょうどよいコースです。峯市民の森へ足を延ばすとプラス1時間で、やや強行ルートになります。

港南台駅のバスターミナル1番乗場から「桂台中央」行きのバスに乗り、「横浜栄高校前」で降ります。
高校の敷地に対して右へ車道を行き、道なりに左に曲がり川へ下って行きます。下り切った所が三叉路になっていますので右折します。カーブミラーと遺跡の看板があって、すぐ「瀬上沢小川アメニティ」の道標がありますので、左に行きます。

(1)瀬上沢小川アメニティの歩道
(2)里山の生き物が描かれた石は腰掛けにもなります

里山風景の中をしばらく歩きます。森の中のちょっとした広場に円海山周辺のトレイルの解説板が立っています。その付近から市民の森に入り、左側に小さな梅林があって、その先に水田などがあります。

(3)池ノ下広場近くの流れで、何かをさがしていたグループ

15分ほどで池ノ下広場に着きます。広い範囲にアジサイが植えられているのは、里山としては違和感がありました。すぐ先で石垣に突き当たり、それが瀬上池の北側の堤防になっています。右か左から石垣を登ると池の上に出ます。

(4)瀬上池は左側に歩道があって池ノ上休憩所へ行けます

瀬上池は左側に歩道があって上流へ行くことができます。上部は谷戸地形の湿地帯で池ノ上休憩所があります。この付近でもホタルが見られました。こちらからも区境の尾根へ抜けられますが、戻ってメインルートを行くことにします。

(5)中尾根休憩所へ登る斜面の樹林、下草にシダが多い

池ノ下広場へ引き返して、中尾根休憩所経由でいっしんどう広場へ向かいます。沢の上流に道標があって「E5 いっしんどう広場」とあります。沢から右折して山腹を登ります。
管理されたきれいな植林帯を登り、10分ほどで中尾根休憩所、さらに10分ほどでいっしんどう広場に着きます。

(6)いっしんどう広場のベンチに寝て空を見上げる
(7)広場にめだつ桜の高木

いっしんどう広場は山頂のような雰囲気のある広場です。南方だけ展望が開け、見えているのは能見堂緑地のあたりでしょうか。ベンチもきれいに掃除されていて、昼食休憩するのによい場所です。
広場中央にA2の道標が立っていますので、それに従って「ふじづか休憩所、氷取沢方面」へ向かいます。植林帯の中のうっそうとした道になります。しばらく平らですが、その先で登りになって円海山へ向かいます。

(8)円海山は入山できずここまで。頂上の20mほど手前と思われます

途中で円海山への分岐がありますが、踏み跡はかなりヤブが出ています。近くまで行ってみましたが、柵があって頂上へは行けませんでした。残念ですが柵のある所が頂上代わりでしょう。
円海山分岐の先へ下って行くと、すぐに赤と白の鉄塔が右側に見られます。鉄塔の下に大谷戸広場への分岐がありますが、「ふじづか休憩所、氷取沢方面」へ進みます。
この付近から右側は原生林のような森が広がっています。左のほうはずっと有刺鉄線があり立入禁止です。道の脇にツバキが植えられて、その奥は篠竹のヤブのような感じです。
尾根ルートをずっと下って来て、市民の森の出口に「ふじづか休憩所」があります。ここまで、いっしんどう広場から15分程度です。直進すると氷取沢町です。

森を出て坂を下って行くときに海が見えます。広々としたよい眺めです。T字路に突き当たり、道なりに左に行きます。急な坂を下り切った所の右側に道標があります。「氷取沢バス停15分」とあります。ここで右側に直角に曲がります。さらに下り切った所の交差点を右に曲がります。
団地を右側からぐるっと車道に沿って半周して行きます。途中に「磯子台団地」のバス停があります。団地の外れで車道がY字路に合流したら、右に曲がります。さらに大きな車道(笹下釜利谷道路)に合流します。合流点の右側に氷取沢神社があります。
広い車道に出たら右折して、神社の前を通り過ぎて、右から入ってくる道へさらに右折します。右折する所に「氷取沢市民の森」の標識があります。

小さい流れに沿って、一車線の狭い車道を歩いて行きます。右に曲がって沢を離れて登って行くと、左手に大きな畑作地が広がっています。上のほうには先ほど下りてきた住宅街が見えます。

(9)氷取沢農業専用地区

しばらく畑作地の中の車道を歩きます。上に横横道路の高架が見える所で畑作地が終わり、氷取沢市民の森の入口になります。途中の道標を確認しながら大谷戸広場に向かいます。車道が終わって細い山道になると、道が複雑に分かれた箇所もあります。一番太いメインの道を選んで行きます。横横道路の真下あたりで沢に合流して、沢沿いの道になります。

(10)深い森の雰囲気があるおおやと広場付近
(11)氷取沢の源流付近、すぐ先から尾根への登りになります

源流の細い流れと雑木林の道をたどります。市民の森入口から15分ほどで「大谷戸広場:E7」に着きます。さらに10分ほど上流に歩くと、広場の端で直角に右に曲がり(道標あり)、斜面を登る道になります。雑木林からしだいに人工林に変わり、尾根道に合流します(A4地点)。右へ進み5分ほど歩くと、先ほどのいっしんどう広場に戻ります。今回のコースはここで終わりなので、好きなだけ休憩しましょう。

(12)ひよどり団地の高台の道から洋光台団地方面、遠くみなとみらい、右方に東京湾

来た方向から尾根道をそのまま進むと、すぐに市民の森の東口に出て(A1地点)、左側にトイレがあります。車道をそのまま進み、T字路に突き当たります。高台からの眺めがすばらしく、左右一杯に地平線が見えます。
左折して300mほど道なりに行くと、環状3号の交差点(ひよどり団地入口)に合流します。左へ行くとすぐ「港南環境センター前」バス停です。

[峯市民の森]
ひよどり団地前の分岐を右折して道なりに行きます。800mほどで横横道路の上を高架で渡ります。渡って最初に右に分かれる道に入ります(左側にごみ箱があり、電柱に「磯子区洋光台6丁目15」の表示があります)。
右から山腹が迫りますが、もう100mほど先へ進みます。特徴的なタブノキの古木が保存されていて、車道が二股に分かれてすぐ先で合流しています。その先が市民の森入口になります。
タブノキから最初に右へ分かれる道に入ります。数メートル登った先で左へ歩道が分かれますが、ここには標識がありません。次に左へ登る階段から市民の森へ入ります。

(13)[峯市民の森]山の神休憩所のタブノキ古木
(14)[峯市民の森]更新橋へ下る竹林の道

すぐ左に大きな古木が見えます。狭い山の神休憩所で、モチノキの古木とタブノキの古木が2本あります。ここを過ぎると左側は竹林になります。右側に巨木が見えますが、すぐにこちら側も竹林になります。
10分ほどで大きい車道に合流します。対面に矢印の標識と看板がありますので、そこから森に入ります。すぐに甘沼広場に着きますが、何もない草原の広場です。かつては梅林だったようで、何本か梅の木が残っています。

甘沼広場の上で道は左に曲がり(道標あり)山腹を登って行きます。登り切ったF6地点で左折して、「展望台、甘沼休憩所」をめざします。展望台休憩所は杉林の展望しかなく、木の間からちらっと遠くが見えるだけです。すぐ下の甘沼休憩所はベンチが老朽化していて、腰を下ろす気になれません。ここで更新橋への道と、善正山休憩所を経て坂下へ下りる道に分かれます。直進して坂下方面へ行きます。

(15)[峯市民の森]善正山付近の緑のきれいな所

右手が大規模な竹林になり、立入禁止の看板があります。そこを通過すると、感じのよい森と下笹の歩道になり、15分ほど歩いて善正山休憩所に着きます。ここからすぐ森の外へ出ると「坂下」下り方面バス停で、向かい側に上りのバス停があります。磯子行きのバスは1時間に1本ぐらいしかありません。歩いて洋光台駅へ行くこともできます。

[アクセス] 行き:港南台駅(神奈中バス6分)横浜栄高校前、または港南台駅(横浜市営バス3分)榎戸(徒歩5分)横浜栄高校前/帰り:港南環境センター前(横浜市営バス8分)港南台駅
※徒歩の場合、港南台駅~横浜栄高校・港南環境センター間いずれも約25分
[参考時間] 「横浜栄高校前」バス停(15分)瀬上川小川アメニティ(25分)池ノ下広場(5分)瀬上池[池ノ上往復15分](25分)いっしんどう広場(5分)円海山入口(10分)ふじづか休憩所(15分)バス道・笹下釜利谷道路(10分)氷取沢農業専用地区(25分)おおやと広場(30分)いっしんどう広場(5分)瀬上市民の森東口(5分)ひよどり団地(15分)「港南環境センター前」バス停 計3時間10分
[追加情報]
・徒歩20分で峯市民の森へ足を延ばすこともできます。ひよどり団地(20分)峯市民の森入口(10分)更新橋(10分)展望台休憩所(15分)善正山休憩所(5分)坂下 「坂下」または「更新橋」バス停から磯子駅前行きのバスがあります。
・6月中は瀬上沢上流~瀬上池でホタルが見られます。シーズン中はコース入口に仮設トイレが設置されていました(6月末まで)。氷取沢でも見られると思いますが未確認。