伊吹山 2022年2月11日

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■快晴

01:正面登山口、夜間でも停められる無人駐車場は4~5台のみ

自分の体力不足をカバーするため早立ちをすることにし、5時前に登山口に着いた。ところが、登山口前の駐車場はもう塞がっていた。見ると帯広ナンバーとかでびっくり。当てにしていた向かい側の駐車場はチェーンが張られて入れない。旧ゴンドラ駅跡に上がれば駐車場があるらしいが、そこへ行く車道は、除雪後の残雪で道幅が狭まっているうえ、路面が凍結していて、私の運転テクでは怖くて入れなかった。
少し引き返して、高橋さん宅の駐車場に置けないかと見ると、スペースに「予約」と書いた札が置かれている。予約が必要なのか? その向かい側のお宅にも「駐車400円」と看板があったので、意を決して車を入れ、勝手に停めさせていただいた。あとは帰りに何とかしよう。駐車のためにだいぶ時間をロスしてしまったが、5時50分ごろ、何とか暗いうちに歩き出すことができた。

02:三合目から伊吹山南面が大きい

6時25分、一合目の伊吹高原荘に到着。ここから旧スキー場とのことで、展望が開けて気持ちがよい。なるべく楽に登れるようにと、少し登った所でアイゼンを装着した。
8時34分、三合目の廃業したレストランの建物を過ぎて、トイレ(冬季閉鎖)の所へ。このあたりから伊吹山南面が正面にそびえたち、直登ルートの全貌が望まれる。六合目の避難小屋がすぐ上に見える。それにしても雪崩の通り道としか思えないラインである。

03:五合目付近、琵琶湖がすぐ近くに見える
04:五合目付近、左上に六合目避難小屋
05:八合目付近、傾斜が最もきついところ

ここからは大量の登山者に追い越されるが、とにかく両脚けいれんなどで潰れないように注意を払いつつ、休み休み登った。11時36分、急斜面を登り切って九合目に到着。ここは頂上台地の一角で、あとは頂上台地を散歩するだけだ。

06:九合目付近から琵琶湖方面、比良山地
07:ヤマトタケル像のある山頂

快晴、春の天気になったが、それでもまだまだ寒い。冬型の天気になったら大変だろうなと想像しながら、右手の山頂へ向かう。山頂のすぐ手前に、避難小屋として使える建物(松仙館?)が一部開放されている。その後ろに山頂標識とヤマトタケル像がある。

08:奥美濃の山々(1)
09:奥美濃の山々(2)白山かもしれないが・・・

山頂から北側、北の弥勒堂、一等三角点、南の弥勒堂と巡った。北アルプスは雲に隠れて見えないが、奥美濃の山々がいろいろ見えているようだ(山名など全くわからない)。御嶽山は独立して見えたが、乗鞍岳らしい山は確認できなかった。

10:西端のピークから琵琶湖を眼下に

山頂前の広場で琵琶湖を眺めながら10分ほど昼食。それから九合目へ戻り、西側のピークへ(三ツ頭・雨降岩)。ここは眼下に琵琶湖が一望できてすばらしい。ここから滑降しているシュプールはすごいと思った。最上部の傾斜は40度以上あるように見える。

11:六合目避難小屋

下降開始13時5分、約1時間で六合目の避難小屋着。ここからアイゼンを外し、さらに約1時間30分で登山口に戻った。遅いペースながら順調にこなすことができた。

12:旧ゴンドラ駅近くにある駐車場。現状ではここが一番便利

山頂付近で出会った多くの人が「今日は最高の条件」「これほど山が見えるのは珍しい」と言っていた。山は多くの人を幸せにする力があるのだなと、改めて思った。

[情報]
*六~九合目は、一定量以上の降雪後には、雪崩の発生する可能性が高いと考えられる。完全なトレースが踏まれたあとは、雪崩のリスクは軽減されたと判断してよいかもしれない(断言はできないが)。六合目でスノーテストをするとよい。
*六~九合目は雪質が硬ければピッケルが必要。ポールでは滑落に対処できない。
*登山口の細い車道を上がった旧ゴンドラ駅跡に大きな有料駐車場があり、料金も300円と安いうえ、夜間も停めることができる。しかし、今年は雪が多いためか、残雪から溶け出した水で夜間は路面が凍結していた。夜間に停められる駐車場は限られるので、問い合わせたほうがよい(朝発なら問題ない)。

『雪山登山』の訂正点
(1)伊吹山ゴンドラは廃止されました。スキー場のリフトも運行されていません
(2)近江長岡駅からのバス(長岡登山口線)は、12~4月は土日祝日運休となりました。長浜駅からのバス(所要46分)は冬季も運行されています